ベリーポップシリーズ「すず」 イチゴ

山梨県といえばフルーツを思い浮かべる方も多いと思います。さくらんぼにはじまり、もも、ぶどう、いちごなど一年を通してみずみずしい果物に出会えるフルーツ王国です。
昨年「ベリーポップ」シリーズの試作をして頂いた、山梨県甲州市でイチゴ狩り園を経営する、竜太園様にお話を伺いました。

人と人を繋げてくれたイチゴです。

今年2月、新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言下でイチゴ狩り園は大打撃を受けました。農園に足を運んでくださった方は一桁台。イチゴが次々と赤くなり困り果てていたところ、甲州市勝沼町の「つぐら舎※」さんの取り計らいにより勝沼町でパンを販売する「パンテーブル」さんでの店頭販売のチャンスを頂いたそうです。新たなチャレンジに戸惑いながらも出店を決意。蓋を開けてみると、その日の為に用意したイチゴは完売、そこで「ベリーポップ すず」(当時は系統番号名で試作販売)を食べた方から「このイチゴをまた買いたい」とリクエストを沢山頂いたり、実際にイチゴを食べた方が、今度は農園まで足を運ぶような繋がりが広がったそうです。

Q:「ベリーポップ すず」を試験栽培していかがでしたか?(三好アグリテック)

A:実際に栽培をしてみて、栄養系と比べ樹勢が旺盛で、背丈が高くなる感じで手入れが簡単でした。
育てやすい品種だと思います。
実も大きく、ぎっしり詰まっています。食べた方からは、「口の中に甘味が強く残る」と好評でした。
春先でも硬い為、パック詰めの作業も難しく無かったです。
何より、お客様は珍しい商品に興味を持って下さいます。
「ベリーポップ すず」は人と人を繋げてくれるイチゴになってくれると思います。

同じF1種子イチゴ品種の「よつぼし」も栽培していますが、72穴プラグ苗を直接定植しています。
F1種子イチゴ品種は、夏場に苗採り(ランナー採苗)をしなくてよいので、作業がとても楽です。

今後も新品種を楽しみにしています。

栽培データ (参考)

播種日令和2年6月中下旬
定植日令和2年9月16日
商流観光農園・直売
栽培環境ハウス、高設栽培
電照定植前:なし 9月~4月:2時間(18時~21時)
温度9月~4月:昼間設定温度(保温開始)28℃ 夜間8℃
肥培管理定植前:EC 0.4~0.6 9月~12月:EC 0.7~0.9 12月~:EC 1.0
潅水管理1日5回 90 cc 5分間
CO₂12月~:1,000 ppm
竜太園様 栽培データ

>>すずの品種特性はこちら>

「ベリーポップ すず」の名前の由来は、特性がすずなりになることと、三重県との共同開発で誕生したため、鈴鹿市、五十鈴川(いすずがわ)にちなんで名づけられました。

「ベリーポップ」シリーズのイチゴを手に取って下さった方の笑顔を楽しみにしております。

今回お話を伺いましたのは・・・・・

竜太園様
〒404-0034 山梨県甲州市塩山牛奥3453

https://www.ryuta-en.com/

※つぐら舎様 人と人とをつなぐ勝沼町のカフェ

〒409-1316 山梨県甲州市勝沼町勝沼2997

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